今さら人に聞けない用語集【新型コロナウイルス編】

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新型コロナウィルス 用語集

連日、新聞やテレビなどで報道されている新型コロナウィルスに関するニュースですが、普段では聞きなれない言葉がたくさん飛び交っています。

ロックダウン、緊急事態宣言、都市封鎖、クラスター感染、濃厚接触者・・・などなど混乱や誤解を招かないように、きちんと意味を理解しておくことが大切だと思います。

そこで新型コロナウィルスに関する様々な言葉を解説していきたいと思います。

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新型コロナウィルス

新型コロナウィルスの正式名称は「SARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 の略称)」という。日本語ではSARS-CoV-2に対応する用語として、SARSコロナウイルス-2とも表記される。「新型コロナウィルス」という呼び方は日本独自の名称です。

新型コロナウイルスによる疾患についてはCOVID-19(Coronavirus disease 2019 の略称)と命名している。

これまでに人に感染する「コロナウイルス」は7種類見つかっており、新型コロナウイルスはその中の一つとされます。2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」もコロナウイルスの一種であらゆる動物に感染しますが、種類の違う他の動物に感染することは稀だとされています。

新型コロナウイルスが動物由来であるとの確定的な証拠は見つかっていませんが、その遺伝子配列が、コウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、コウモリがこの新型コロナウイルスの起源となった可能性が考えられています。

参考サイト:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q1

緊急事態宣言

「緊急事態宣言」が発令されると、都道府県知事が外出やイベント開催に関する自粛の要請や指示を出すことができる。

また、緊急事態宣言を発令するには、

①国民の生命や健康に著しく重大な被害を与えるおそれがある
②全国的かつ急速なまん延により国民生活と経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある

という上記の2要件を満たす必要があると定められている。

よくロックダウン(都市封鎖)と混同して出てくる緊急事態宣言ですが、ロックダウンとはまったく違うものです。

ロックダウン(都市封鎖)

「新型コロナウイルス対策特別措置法」にはロックダウンに関する言葉はどこにも書かれていません。さらにロックダウンには明確な定義がなく、結果的にロックダウンという状態になるという感じになるのではないかと思います。

諸外国ではロックダウンを実施しているところもあり、その内容からすると、緊急事態宣言はロックダウンではなく、イメージ的には緊急事態宣言よりも強制力があり厳しい規制がかかるものだと思います。

新型インフルエンザ等対策特別措置法

新型コロナウイルス対策特別措置法とは、新型インフルエンザ及び全国的かつ急速なまん延のおそれのある新感染症に対する対策の強化を図り、国民の生命及び健康を保護し、国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的として制定され、平成24年5月に公布されました。(特措法第1条)また、暫定措置として、令和2年3月に新型コロナウイルス感染症をこの特措法の適用対象とする改正が行われました。

これによって新型コロナウイルスんぽ感染拡大を防止することを前提として条件を満たせば緊急事態宣言を発令することが可能となった。

クラスター感染

クラスター感染とは限られた空間において起こる集団感染のことです。

クラスター感染が起きやすい条件として3つの密が挙げられています。換気の悪い密閉空間(密閉)、多くの人が密集している場所(密集)、近距離での会話や発声(密接)です。
例えば、ライブハウス、カラオケボックス、立食パーティー、自宅での飲み会、スポーツジムなどです。

オーバーシュート

オーバーシュート(overshoot)とは「度を越す」「行き過ぎる」という意味の英語表現です。

新型コロナウイルスの感染拡大においてはた「感染者(患者)の爆発的増加」という意味で用いられている。

もともと日本では金融・証券用語でしたが、3月19日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言で使用されてから頻繁に耳にするようになりました。

基本的には感染症などでは通常使用されない言葉ですが、「感染者(患者)の爆発的増加」という意味でいうと「アウトブレイク」という言葉があります。

なぜ、「アウトブレイク」ではなく「オーバーシュート」という言葉を使用したのかは様々な憶測が飛んでいますが、一説によると「アウトブレイク」という言葉はパニックを引き起こす可能性があるのであえて「オーバーシュート」という言葉を選んだのではないかということです。

パンデミック

パンデミックとは感染症(伝染病)の世界的な大流行のことをいいます。

新型コロナウイルス感染症については3月11日に世界保健機関(WHO)が「パンデミックとみなせる」と発表しました。

感染症の流行は、その規模に応じて地域的に狭い範囲に限定され、患者数も比較的少なく、拡大のスピードも比較的遅い状態を「エンデミック」、特定のコミュニティ内で、特定の一時期、感染症が広がることを「エピデミック」、そして国中や世界中で、感染症が流行することを「パンデミック」としている。

PCR検査

PCRは「Polymerase Chain Reaction」の頭文字をとった略語で、「ポリメラーゼ連鎖反応」という意味です。この「ポリメラーゼ」というのは遺伝子(DNAあるいはRNA)が増幅するときに働く酵素の名前で、PCR検査では特定のウイルスの遺伝子の一部を大量に複製させることによって、ウイルスの存在を検知することができるのです。

目的の病原体のDNAを確認することができれば「陽性」、確認することができなければ「陰性」と判定されます。

参考サイト:https://www.blog.crn.or.jp/lab/07/30.html

医療崩壊

テレワーク

テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことで、「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語です。

働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つ分けられます。

現在の新型コロナウィルスの感染拡大を受けてテレワークという言葉をよく耳にしますよね。しかし新型コロナウィルスの感染が広がる以前からこのテレワークを導入している企業は増えてきており、今後の働き方においてひとつの労働方法として定着していくものだと思います。

今回の新型コロナウィルスの感染拡大によって一時的に導入する動きも出てきています。今回に関しては主に自宅利用型テレワーク(在宅勤務)での対応が主となっているようですね。

職場での新型コロナウィルス感染者が出た、外出自粛要請、事前の感染拡大防止などの理由によってさらに自宅利用型テレワーク(在宅勤務)を導入する会社・企業は増えてくると思われます。

参考サイト:https://japan-telework.or.jp/tw_about-2/

社会的距離

社会的距離については明確な定義や決まりはありませんが、人と人の間に一定の距離を保つことで感染のリスクを回避するための対応ということになります。

アメリカ疾病対策センター(CDC)は、この社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)を「集団での集まりを避け、できるだけ人との距離(6フィート・およそ1.8メートル)を保つ」と定義しています。

ここ最近ワイドショーやニュース番組を見ると出演者が距離を空けていますね。また、コメンテーターなどが別室や離れた距離に座って出演するなどの対応が見られます。

感染すること、あるいは感染させてしまうことを防ぐためですが、各国でも一般市民に呼び掛けるなどし、それなりに効果的だとする国もあります。

無症状感染者という存在が感染拡大の大きなポイントとなる新型コロナウィルスにおいては一定の効果があるのではと考えてよいかもしれませんね。

検疫

伝染病がひろがるのを防ぐため、ある地域に出入りする人や物を検査し、必要な処置をとること。

ワクチン

ワクチンとは、感染症の予防に用いる医薬品の名称で、病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内に病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する。

つまり俗にいう予防接種で投与する医薬品ということ。発症した病気を治療するのではなく未然に予防するものだということです。

ワクチンの開発にはかなりの時間と費用がかかり、また副作用が出ないかを試す臨床試験などをクリアしないと世の中には出回らない。

新型コロナウィルスに関しては有効的なワクチンがまだ開発されておらず、各国が開発を急いでいる。

抗ウィルス薬

ワクチンが感染を未然に防ぐためのものに対して抗ウィルス薬や感染した後に投与する医薬品のことです。

こちらも新型コロナウィルスに有効な治療薬の発見、または開発が急がれている。

3つの蜜

3つの密とは新型コロナウイルスの集団感染(クラスター感染)が確認されたケースに共通した「密閉」・「密集」・「密接」という3つの条件のことを言います。

  • 密閉・・・換気の悪い密閉空間
  • 密集・・・多くの人が密集
  • 密接・・・近距離での会話や発声(密接場面)

上記の3つの条件が重なった場合に新型コロナウイルスの集団感染が確認ケースが多くみられるとして3つの密を避けるようにと政府や各自治体から要請が出ています。

具体的にはクラブやライブハウス、カラオケ、劇場やコンサート会場、スポーツクラブ、パチンコ店、などが挙げられます。

自己隔離

自己隔離とは、自発的に条件を満たした形で近親者との接触を避けることを決意して実行することで、あらゆる物理的な直接の接触を一切断つことを言います。

つまり感染者、あるいは感染の疑いがある場合において、自宅やホテルなどで他人との接触を控えて生活すること。

潜伏期間

ウイルスに感染してから症状が現れるまでの期間。世界保健機関(WHO)によると、新型コロナウイルスの潜伏期間は1~14日間と推定している。

濃厚接触者

国立感染症研究所 感染症疫学センターによると、濃厚接触者とは以下の範囲に該当する者としている。

・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を
含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護し
ていた者
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れ
た可能性が高い者
・ その他: 手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と接触があった者(患者の症状やマスクの使用状況などから患者の感染性を総合的に判断する)。

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