女性初の副大統領誕生!カマラ・ハリス氏とはどんな人物?

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アメリカ初の女性副大統領カマラ・ハリス

2020年のアメリカ大統領選挙において民主党のジョー・バイデン氏が次期大統領として当選各確実となり、副大統領にカマラ・ハリス氏が就任する見通しとなった。

カマラ・ハリス氏は女性初の副大統領としてその座に就く。

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カマラ・ハリス氏とはどんな人物なのか

女性初の副大統領となるカマラ・ハリス氏は1964年10月20日生まれの56歳(就任時)でカリフォルニア州の西部オークランド生まれでインド人の母親とジャマイカ人の父親を持ち、黒人でアジアにルーツを持っている。

アメリカ合衆国の法律家及び政治家で、2017年からカリフォルニア州選出の上院議員を務めている。民主党の議員として アフリカ系アメリカ人女性としては2人目、南アジア系アメリカ人としては初のアメリカ合衆国上院議員を務めている。

カマラという名前は、ヒンドゥー教の女神ラクシュミーの別名から名付けられたもので、サンスクリット語の「蓮の女性」(梵: kamalā、カマラー)に由来するそうだ。

カマラ・ハリス氏の両親

ジャマイカ人移民の父親のドナルド・J・ハリスはカリフォルニア大学バークレー校で経済学を学ぶため1961年に渡米し、その後スタンフォード大学の経済学教授となった。

インド人の母親のシャーマラ・ゴーパーランは著名な乳がん研究者、そして市民権活動家でもあった。

ハリスが7歳のときに両親は離婚し、その後は妹とともに母親に育てられた。カナダのケベック州モントリオールに移住し、母シャーマラはジューイッシュ総合病院で研究しながらマギル大学で教鞭をとっていた。

ハリス氏に大きな影響を与えた母親シャマラさんは、2009年に亡くなった。

カマラ・ハリス氏の経歴

モントリオールのウェストマウント高校を卒業した後、ワシントンD.C.のハワード大学で政治学と経済学を専攻、大学を卒業後、カリフォルニアに戻り、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクールで学ぶ。

1989年に法務博士号(J.D.)を取得し、カリフォルニア州の法曹資格試験に挑んだが不合格となった。翌1990年にカリフォルニア州の法曹資格を取得。

1990年から1998年まで、カリフォルニア州アラメダ郡にて地方検事補として、1998年からはサンフランシスコ市長ウィリー・ブラウンの市政でサンフランシスコ地方検察局に赴任し、ハリスは常習犯対策班の指揮を任された。

2000年、サンフランシスコ市検事に要請され、地域コミュニティ課のチーフとなる。またカリフォルニア地方検察協会の役員と、全米地方検察協会の副会長を務めた経験もある。

2003年にサンフランシスコ地方検事に当選、2007年に無投票再選している。

2008年11月にカリフォルニア州司法長官選挙への立候補を表明、。2010年6月8日に行われた予備選挙では33.6%の票を得て、2位に倍の差をつけて勝利した。

2010年11月2日の一般選挙でハリスは民主党候補として、僅差で勝利、2011年1月3日に初の女性、そして初のアフリカ系・初のインド系としてカリフォルニア州司法長官に就任。

さらに2014年11月4日には共和党候補のロナルド・ゴールドを破って再選している。

2015年1月13日に上院選へ立候補することを発表、当時のバラク・オバマ大統領とジョー・バイデン副大統領もハリスの支持を表明し、2016年上院議員に選出。

ジョー・バイデン氏がカマラ・ハリス氏を副大統領に任命した経緯

2020年の大統領選挙でバイデン候補の対立候補として予備選に出馬したが十分な選挙資金が集まらなかったため、2019年12月に予備選からの撤退を表明した経緯がある。

そして2020年8月、バイデン氏が副大統領候補に上院議員のカマラ・ハリス氏を指名。

バイデン氏は副大統領候補を選ぶ基準として以下の3つを示していた。

1. 大統領になるのにふさわしい業績があること、
2. 重要な問題で共通の考え方をしていること
3. 女性であること

さらに、抗議活動「ブラック・ライブズ・マター」が全米に広がっていたこともあり、白人以外の候補者を指名するのではないかとの予想が強まっていた。

結果的に副大統領候補を選ぶ基準に合う黒人の女性カマラ・ハリス氏が副大統領に任命されることとなった。

女性初の大統領に期待!?副大統領から大統領へ?

過去にヒラリー・クリントン氏が大統領選に出馬し、初の女性大統領誕生へ期待が高まったが敗北ししてしまった。当時初の女性大統領に期待していた多くのアメリカ国民は大きなショックを受けていたが、今回の副大統領就任で新たな星として期待が高まっている。

ジョー・バイデン氏もオバマ大統領時の副大統領であったため、カマラ・ハリス氏には大きな期待が寄せられている。

しかし、実は副大統領から大統領へ就任した人物は過去にみてもそう多くはない。

副大統領から大統領への道はいくつかのパターンがある。

1、大統領の暗殺や病死、または辞任により昇格
2、副大統領在任中に次期大統領選に当選
3、副大統領退任後間をおいて大統領選に当選

上記3つのパターンが副大統領から大統領への道筋となる。

また、全身麻酔を必要とする手術や検査で過去に大統領権限を一時的に委譲されたケースが2度ある。

1985年7月13日にレーガン大統領の全身麻酔を必要とする大腸ポリープ摘出手術に伴い、約8時間にわたって大統領権限を臨時代行、2002年6月29日ジョージ・W・ブッシュ大統領の全身麻酔を必要とする大腸内視鏡検査に伴い、約2時間にわたって大統領権限を臨時代行したことがある。

あくまでも大統領権限の臨時代行なので大統領が戻ってきたらもとの副大統領としての座に戻る。

いずれにしても初の女性大統領としての期待感は強いのだが、まずは副大統領としてアメリカをより良い方向へと導くことが重要である。

 

 

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