連日の報道で北朝鮮の動向は気になってはいるものの、どれぐらいの人が危機感を持っているのだろうか。
諸外国からすれば日本人の危機感のなさには驚いているという言葉もある。
実際にJアラートが鳴って避難した人はほとんどいないという。
もし、自分の住んでいる地域でJアラートが鳴ったらどうするだろうか。
核シェルターや地下室のある家なんて限られているだろう。
ではどこに避難すればいい?
事前に近くに避難する場所を調べて準備している人はどれぐらいいるのだろうか?
そもそもJアラートが鳴った時にどのように対応したらいいのかわからないという人もたくさんいるだろう。
国として今どのような想定をしてどのような対策をしようとしているのかがまったく見えてこない。
我々国民一人一人に危機感がないのは国が危機感を持っていないからなのか。
本当に打ち込まれてから、さぁどうしようかとその時に国は動くのか。
いつもそうだ。
何か起こってから、対策を考える。
今回の北朝鮮のミサイル問題に関してはそれでは済まされない。
現段階ではJアラートが鳴って避難する。
我々国民にはこの選択肢しかない。
海外に移住でもする?
いやいや、国民全員がそんなこと出来ません。
国民がもっと声をあげてなんとかしろと言い続けるしかないのか?
日本は世界で唯一の被爆国として、二度と同じ悲劇を繰り返してはいけないと、武器を捨てた。
そして今、その判断を改めて議論する時が来ているのでないだろうか。
もちろん戦争を望んでいる人は誰もいないだろう。
それは俺もそう。
しかし、綺麗事だけでは今のこの世界情勢に対応出来ない現実も受け止めるべきだ。
防衛費を削減しろと訴えている人は、今のこの状況になっても同じように訴えて続けるのか?
そんなに同盟国であるアメリカを信用しているのか?
戦争を始める準備をしろと言っているのではない。
国民を守るための対策に全力を注いで欲しいということ。
Jアラートひとつにしてもそう。
もっともっとJアラートが鳴った時の対応をどのようにしたらよいのか具体的に国が、あるいはマスコミが伝えるべきだ。
もちろん国の対応を待つだけでなく、我々国民も今ある対応策に対してどう行動すべきかを真剣に考える必要がある。
学校ではJアラートについてちゃんと教えているのだろうか?
会社、企業ではどのように対応するのか考えているのだろうか?
不安を煽るだけだと言うけれど、そこまで我々国民はバカではない。
正しい情報を伝えて欲しい。
不安を煽るという考えはやめて欲しい。
そうではなく、危機感を持たせて欲しい、あるいは危機感を持って欲しいだけ。
専門家は皆口を揃えて
「戦争は起きない」
「北朝鮮にそこまでする勇気はない」
などと言う。
対話と圧力で対応しているが、その圧力が北朝鮮にとっては挑発させれていると受け止められているのではないだろうか。
このままでは平行線、あるいは最悪の事態へと向かってしまうのではと考えるのが普通である。
万が一、最悪の事態となってしまった時、
「Jアラートが鳴ったから助かった」
と言う人はどれぐらいいるのだろうか。